中村園の事業のきっかけは、自身が生まれ育った「八女」の活性化。
都市部と地方の格差が広がり続けている現在、地方の産業を活性化して、生活の質をあげることが地域経済成長の鍵を握っているはずです。
そこで、地方の優位性がどこにあるのかと足元を見た時、そこにあったのは「農業」でした。
そして、その優位性を活用できていない現実を目にしたのです。
あらためて、農業という分野を見渡してみると様々な課題が見えてきました。
従来の日本的な個人農業は限界を迎えています。
また、「日本の農産物は安全」というイメージが国内で浸透していますが、栽培・生産の過程は不透明で、根拠のない安全神話にすぎません。
農業の担い手が減少する一方で、食生活が多様化している今こそ、ニーズに対応できる組織的農業への転換が求められています。
地方経済の主要産業である農業をより繁栄させるためには、これまでのような個人的経験と勘のみに頼らない、記録とモニタリングを基にした、EUや米国の農業システムに倣った農業運営が必要です。
個人農業から組織的農業への進化を促し、生産プロセスが明確な本当に安心して口にできる、
美味しくて安全な農作物を生産する。そうすることで、持続可能な農業を実現して地方の活性化を促進したいとの想いが、この事業のスタート地点です。