株式会社中村園 株式会社中村園

株式会社中村園

JOURNAL

産地ブランド、品質ブランド

2019.11.11

「地名を安易に利用するのではなく、地名を育てるべくみんなで頑張る!」

梶原ブランディングの梶原先生、よしざき先生に、私は大変お世話になっております。
弊社コンセプトを整理したり、それを図式化したりするのに、意見をいただき、整理をしていただいております。
私自身、いろんなことをやりたいという気持ちが前に行きすぎるために、優先順位や関連づけがぐちゃぐちゃになりがちなのですが、絡まった糸をほぐすように丁寧に私たちの話を聞いていただいております。
で、これをやる際に、よしざきさんから毎度毎度入れられるツッコミ。

「で、ブランド価値をどうやって高めますか?地名をつけるだけではブランドではありませんよ。」

地名はブランドではない。。。

農業の世界、ブランドというと、まず地名が浮かびます。
地名がつくとなんか価値が上がったように感じます。(特に作り手側がそう思う)
その結果、例えば和牛など、日本中に無茶苦茶たくさんあります。神戸牛、三田牛をはじめ、日本全国ありますが、極端なところだと、畜産農家が1−2軒しかないところでも地名ブランドを掲げていたります。
それぞれの地域で頑張っていらっしゃるのはよくわかるのですが、あんまり細分化しても伝わらないだけではないかと思います。
海外の商談会などに行くと、隣町同士でそれぞれ数百万円程度かけて別のブースを出しているなど笑えないような現実もあります。外国の人からすると誤差以下の差です。

では何か。

よしざきさんから「ブランドとは、品質や価値を高め、それを維持することにより、顧客の信頼を得ること」と最初に伺った時には、
ほーーーーーーーー!っと思いました。

確かに。

というわけで、我々八女出身ですが、あまり八女感を出さずに今までまいりました。

一方で、農業をやる上で「八女」という言葉のアドバンテージはやはり大きいです。とりあえず東京でも「八女」といえば「茶」と条件反射的に出てくるぐらい。
昔の方々や今の事業者の方々が頑張ってこられた結果、そのようなブランドイメージが打ち出されているのだなと思います。
しかし、我々もそうですが、今の人今からの人が単に地名に頼って売りはじめたら。
10年後ぐらいには、アドバンテージがなくなっているかもしれません。

過去の方々が作ってきたブランド力、今からの人が作る品質力。それの掛け算が実行できればいいなと思います。
何を持って良い品質とするのかの整理。
評価指標の再考。(味もあるんですが、今はとにかく早く出せれば高く売れるみたいな側面もあります。)
安全衛生管理。

我々もまだまだできてないこと盛り沢山ですが、そんな高品質八女になっていけばいいなと思います。

ごちゃごちゃした話ですみません。

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